著者の立場になって初めてわかった編集者の必要性
現在、著書の校正に勤しんでおります。執筆といういつ終わるかまったくわからない苦行の末、やっと初稿が出たところですが、執筆が終わったと思ったら校正という自分の文章をチェックするというかなり恥ずかしい苦行に入り込んだのです。
夜中に書いたラブレターを翌朝読み返すというような苦行に似ているかもしれません。
まあ、それはそれとして、頑張っていい本にするべく校正を行っているんですが、初稿ゲラを見て感じたのは、編集者ってやっぱり本当に必要なんだなということがよくわかったのです。
自分は2015年に著書を出しています。
このときは執筆+αくらいの作業だったのですが、執筆以外は編集者にすべておまかせという感じではなかったんですよね。執筆以外の作業もまあまあ大変でした。
なので、本当に執筆オンリーで編集はノータッチくらいのレベルは今回の本が初めて。そもそも自分はスタートが編集者ですし、編集することに対して客観的に考えたことがなかったんです。無意識というか。息をすることをあまり意識しないように、文章を書いたら編集するっていうことをあまり意識しないんです。
当たり前って感じでしょうかね。
そんな感じだったので、ほぼ執筆オンリーで原稿を編集者に渡し、それがレイアウトされて初稿ができてきたときの驚きといったら。
編集者すげえって思いましたね。
著者(自分)の意図を汲んで、どこにどんな要素が必要だからどんな資料を手配して、写真を入れて図を入れてなんてことを、しっかりやってくれているんです。
イラストレーターさんやデザイナーさんとのやりとりや、写真の借用依頼、校正チェックなどもすべて編集者の仕事。やるべきことは多岐に渡るし、関係者ともしっかり連携しないといけません。
もちろん、自分が編集者だったら当たり前にやっていることなんですが、原稿を編集してもらうという逆の立場になってみると、編集者の能力やありがたみがよくわかりました。
これは絶対にいい本にしなければいけない。
そう強く思ったので、これからまた校正に取りかかります。
(-_-).。oO(1杯くらいはビール飲んでもいいよね……。
私からは以上です。本日はありがとうございました。