日・EUのEPA大筋合意でワインは安くなるけどビールはどうなる?
経済には詳しくない私です。
今日はちょっとマジメなニュースを適当に書いてみようと思います。
適当ですよ。ウソは書かないように努力いたしますが、結果ウソだったということもあり得ます。経済の専門家でない人間が、30分調べてわかったことを書いているだけです。
日・EUのEPA大筋合意というニュースについて
さて、今日の新聞の1面は、EUとのEPAが大筋合意したというニュースが多かったのではないでしょうか。実際には新聞紙面を見ていないので、どうだったかは知りませんが(このあたりが適当)。
少なくともジャパンタイムズは1面に載っていました。ウェブ上のニュースでもEPAはトップで取り上げられてましたよね。
EPAは経済連携協定のことで、関税撤廃だけでなく人の移動や投資でも関係強化を目指すものです。FTA(自由貿易協定)も似たようなものですが、こちらは主に貿易の自由化を目指すもので、EPAのほうが扱う範囲が広いといった感じでしょうか。
で、日・EU間のEPA締結で、ワインとチーズが安くなるなんて報道されてます。外務省のウェブサイトには、このEPAについてのファクトシートが掲載されていますので、気になる人は見てみるといいでしょう(なげやりなところも適当)。
日本へのアクセス(輸入)については、ワインの関税は即時撤廃、ソフト系チーズは一定量を段階的に引き下げて16年目に撤廃。まあ、ワインは安くなるにしても、ソフト系チーズはそんなにすぐ安くならないんじゃないでしょうかね。あとは、パスタが11年目に関税撤廃ってところが目につきます。
じゃあ、ビールの関税は?
で、思うわけです。
ビール好きとしては、ビールにかかる関税はどうなってんの? と。ビールにかかる関税撤廃したら、ベルギービールとか安くなるんじゃないの? と。
結論から書きましょうか。
そもそもビールの関税は無税。
EUに限らず、どの国のビールも、日本へ輸入する際にかかる関税は無税。
えっ。
って思いますよね。TPPの議論の際にも調べたんですが、ビールに関税はかかってなかったんです。つまり、EUとのEPAが締結されてもビールにはまったく影響がないってこと。
ですが。
EUとのEPA交渉の際にこんなことがニュースになりました。
日本のビール市場を変えないとEPAやらないよ
簡単に言うと、例えばベルギービールの「ヒューガルデン・ホワイト」は、原材料にオレンジピールとコリアンダーを使っているため日本では発泡酒扱いなのですが、これをビールと認めるように酒税法を変えてちょんまげ、って話です。
関税ではなく、日本の酒税法を変えろってことですね。
で、発泡酒のほうが安くていいじゃん、と思うかもしれませんが、発泡酒にも税率は2種類ありまして、「ヒューガルデン・ホワイト」のようなビールは発泡酒でもビールと同じ税率なんです。つまり、「発泡酒ってレッテルを貼られた上に税率も高いんじゃ売れないでしょ」ってこと。
EUはこれを非関税障壁として見ていて、ビールって名乗れるように変えてくれないともうEPA交渉しないからね、と駄々をこねていたわけです。
というニュースが2014年に報じられていたのですが、今の今まで忘れてました。
そういえば、日本の酒税法変わるよな…
ですが、ビール好きのあなた、思い出してみてください。最近酒税法がニュースになりましたよね。来年4月から、使用できる副原料が追加されることになりました。
これ、コリアンダーも追加されるんです。なので、これまで発泡酒扱いだった「ヒューガルデン・ホワイト」がビール扱いに。
で、ビールの酒税も安くなります。なので、単純に考えると、「ヒューガルデン・ホワイト」のようなビールは今よりも安くなるってことですね。
以前から、ベルギービール好きをはじめとするビールマニアは、「ヒューガルデン・ホワイト」のようなビールが発泡酒扱いであることについて、改正すべきと思っていました(自分も同じく)。
それがやっと変わるようになった。みんなの思いが通じたんだ。なんて思いがちですが、おそらく日本の酒税法が変わる原因は、EUとのEPA交渉の過程によるものなんでしょうね。
なので、ビールの関税はすでに無税なのでEUとのEPAはビール好きには関係ない、なんて思わずに、すでにいい影響が出ていたと考えてもいいんじゃないでしょうか。
あ、最初に書いたように、この記事は適当ですからね。しかるべき人に取材したとかではなく、EUに駄々こねられたから酒税法変えたってのは自分の想像ですから。
(´-`).。oO(でも、あながち間違いでもないように思うんだよね…