ビールと地域、農業がおもしろい
そういえば子どもの頃から農業には関わっていたなと思いだしている私です。
ビールは農業と密接につながっているという話が、最近ではよく入ってくるようになってきています。自分がビールと農業を意識しているから、という理由もあるかもしれませんが、それを除いても世の中が気づきはじめてきているような気がするのです。
ビールが農業に関わりがあるというのは当たり前の話ではあります。
麦、ホップは農業生産物であって、それぞれを育てている農家がいるわけです。また、それ以外にも副原料としてさまざまな農産物を使う場合もあります。さつまいも、山椒、桃などなど、それを栽培している農家がいます。
最近はそれを意識する機会が多くなったなあと思うのです。ここ数日でも次のような記事がありました。
ホップの収穫自動化について
遠野の話です。5月にも遠野へ取材に行ってきまして、その際にも圃場を見学させてもらいました。規模感がわかりにくいかもしれませんが、こんな感じ。
この支柱の1本1本が7メートルという話(だったはず)。
これまではこの収穫に高所作業車に人が乗って行っていたところを、自動化しようとしている状況。大量生産して収穫を自動化できれば、コストは下げられるし、時間も有効活用できる。
そうやって農業を変えていくことで、街も変わっていくことができる、と。
ホップ以外の農業でも同じような取り組みがあり、遠野の農業はこれから変わっていくんじゃないかと思います。そして、それがビールにも生かされてくる。楽しみです。
温暖化に強いホップ・大麦をサッポロビールが開発へ
やはりこういうことは大手が強い。
強いというか、率先して進めていく感じがありますね。特にホップの開発は10年、20年先の流行りを想定して進めていくなんて話も聞いたことがありますし、継続性のある大手企業でないとなかなか難しいのではないかと思います。
とはいえ、大手ビール会社以外でも、農業と絡んだビールはたくさんあります。コエドブルワリーのCOEDO紅赤-Beniaka-なんて最たるものだと思いますし、UCHU BREWING(うちゅうブルーイング)やパラダイス・ビア・ファクトリーなどなど、おもしろい取り組みをしている醸造所も。
1990年台後半の地ビールブームは数年で廃れてしまいましたが、ここ最近は本当の意味でビールが地に回帰しているような感じもあります。それがいまのビールシーンのおもしろいところ。このあたり、注視していきたいものです。
私からは以上です。本日はありがとうございました。
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