ビール時報

富江弘幸(ビールライター)公式サイト

石川酒造が造るビール「多摩の恵 ボトルコンディション」を10カ月寝かせて飲んでみた

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中途半端な私です。

 

今日はちょっと一息ついたので、ビールを飲みました(まあ、一息つかなくても飲んでますがね)。

 

しかし、いつも自宅には各種ビールを常備しているのですが、そんな日に限ってビールの種類が偏っているんです。暑いしすっきりしたビールが飲みたいのに、常備しているビールはほとんどアルコール度数9%以上のごついヤツ。

 

そんな中で、唯一のアルコール度数5%台だったのがコレ。

多摩の恵 ボトルコンディション 500ml×12

多摩の恵 ボトルコンディション 500ml×12

 

石川酒造で造られている多摩の恵

はい。こちら。

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多摩の恵というのは、東京・福生(最寄駅は拝島)にある石川酒造が造るビールのブランド。そもそも石川酒造は1863年創業の酒蔵で日本酒を造っていたんですが、1998年からビールも醸造しています。

 

醸造所に併設している「福生のビール小屋」ってのがまたいいんですわ。できたてビールが飲めるってのもいいんですけど、料理がうまい。

 

雑な写真ですまんですが、

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「福生産ソーセージの盛り合わせ」とか、

 

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ピッツァとか、

 

それはもうたまらんのです。自宅近くにこういう店あったら通うね。通う。

 

で、こんな写真ばかりでアレなので、自分が実際に取材したときの記事を貼っておきますので、ご査収ください(一応、自分が撮影しております……)。

www.enjoytokyo.jp

 

中途半端に寝かせたボトルコンディションを……

さて。ちょっと話がズレましたが、飲んだのは多摩の恵 ボトルコンディションビールというもの。

 

つまりは、寝かせて味わいの変化を楽しめるというものですな。造ってすぐのビールは、ホップのさわやかな香りが素晴らしいのですが、数カ月〜数年寝かせるとだいぶどっしりしてきます。

 

アルコール度数はそう変わらないはずなので、5.5%が10%とかにはならないのですが、味わいとしては熟した果実のような感じになります。すっきりというよりもしっかり。色も濃くなります。

 

と、なぜそんな知っているかのように書いているのかというと、知っているのです。

 

以前、5年くらい寝かせたこのビールを飲んだことがあるのですが、それはもうフレッシュなビールとは大違い。誕生日に飲んだんですけど、そういう記念日的な日に飲むにはいいビールですね。

 

ですが、今日は違います。

 

すっきりしたビールが飲みたいけど、そんなビールがない(コンビニまで走ればいいけどめんどくさい)。ということで、10カ月しか寝かせていない多摩の恵 ボトルコンディションビールを飲むことに。

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2017年10月製造なので、8月で10カ月。

 

こんな中途半端な時期に……とも思いましたが、逆に「10カ月程度で飲むこともあまりないのでは?」と前向きに考えるようにしました。ポジティブに生きようと思っているので(都合の良い解釈)。

 

実際に飲んでみると意外といいぞ

で、飲んでみました。

 

悪くない。

 

というか、いい意味で面白い。

 

まず香りを嗅いでみましたが、フレッシュ感はほぼありません。熟してるという感じもそこまでなく、中庸で弱めの香り。

 

飲んでみると、一瞬ナッツのようなフレーバーも感じつつ、後からは熟したリンゴのようなフレーバーも。梨のような感じも余韻として感じます。苦味はそこそこしっかりと残りますね。

 

ホップのフレッシュ感も探そうと思えばなくはないですが、やはりすっきり系ではなくなっています。真夏の炎天下の中で飲むにはゴクゴク系のほうがいいけれど、夜にすこし落ち着いて飲むにはいいような。

 

多摩の恵 ボトルコンディション 500ml×12

多摩の恵 ボトルコンディション 500ml×12

 

複数買っておいて、半年スパンくらいで飲み比べてみると面白いでしょうね。徐々にどっしりした味わいに変化していくのがわかると思います。

 

さて、明日はすっきり系ビールを補充しないと……。