ビール時報

富江弘幸(ビールライター)公式サイト

【解説】YONA YONA BEER GARDEN in ARK Hillsの会場限定はセッションウィートIPA、他(170328)

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垂れ流してばかりの私です。

ビール情報を垂れ流すだけでなく、ライターとして一応解説しておこうと思い(今までも解説してましたが)、タイトルも「ビール情報」改め「解説」としたいと思います。1日のビール情報のうちひとつをそれなりに詳しく解説し、残りは垂れ流します。はい。

今日解説するのはこちら。

YONA YONA BEER GARDEN in ARK Hillsの会場限定はセッションウィートIPA

 

このイベントは2013年から毎年開催しています。もともとは、現在は都内5店舗までになった「YONA YONA BEER WORKS」の開業前イベントでした。アークヒルズの中というか裏というか、六本木通りとは反対側なので、比較的静かに飲めるいい環境です。

で、毎年このイベント限定のビールを販売していて、今年はセッションウィートIPAのようです。

で、セッションウィートIPAって何なのかと。

それなりにビールの世界にハマってないと、なかなかわからないですよね。いろいろな単語を組み合わせすぎちゃって、なんだかわからない言葉になってしまってる感じです。

かつて京急にあった、「通勤快特」みたいなものでしょうか。これを元の単語に分けるとするならば、「通勤」「快速」「特別」「急行」となります。通勤時間帯に運行するとにかく速い列車ってことで、とりあえず全部つけた感じ。

じゃあ、セッションウィートIPAはどうなるかというと、「セッション」「ウィート」「I(インディア)」「PA(ペールエール)」となります。

では、セッションウィートIPAとは?

後ろの単語から解説していきましょう。

まずPA。ペールエールのことです。薄い色のエール(上面発酵酵母で造られたビール)なのですが、薄いといっても真っ黒なビールに比べて薄い、ということなので、琥珀色とか銅色のような色も含みます。ラガーに比べるとフルーティーな香りがあります。

そして、「I」。「インディア」ってことですが、昔、イギリスからインドにビールを送るため、ペールエールにホップを大量に入れたビールを造っていました。ホップには殺菌作用があったのでインドに送る船でも悪くならなかったんですね。で、大量にホップを入れるとすごく苦くなります。それがIPA(インディアペールエール)。現在では、イギリスとかインドとか関係なく、どこの国でも造ってます。流行ってます。

つまり、「インディア」って付いていたらすごく苦い、と思ってください。

次に「ウィート」ですが、これは小麦のこと。基本的にビールは大麦を使いますが、スタイルによっては小麦も使います。小麦を使うと、少し酸味が出たり、まろやかな感じも出たり、色は少し濁ったりします。

最後の「セッション」は、アルコール度数を抑えたという意味でいいでしょう。例えばセッションIPAは、IPAの苦い特徴を持ちながらも、だいたいアルコール度数を5%以下に抑えたものです。

まとめると、

セッション = アルコール度数を(5%以下に)抑えて
ウィート = 小麦を使った
インディア = とても苦い
ペールエール = 上面発酵のビール

ってことです。

個人的には結構好きなスタイル。オープンは6月ですからね。このさわやかな味わいはピッタリだと思います。

グランドキリンリニューアル

グランドキリンはなかなかいい立ち位置だと思ってます。

一番搾りグランドキリン→スプリングバレーブルワリーという流れで、大手ビールしか飲んだことのない人をスプリングバレーやその他クラフトビールにつなぐ役割というか。

そういう意味で、このリニューアルはアリだと思います。その流れを意識している感じで。

ウィークエンド・ジャーニー販売開始

横浜DeNAベイスターズの前社長である池田純氏が、横浜ベイブルーイングの鈴木真也氏と組んで立ち上げたビールブランド。純粋にこのビールを飲んでみたいということもあるけど、ベイスターズを変えた人がビールで何をやってくれるのか、すごく楽しみです。

今日の垂れ流しはここまで。ありがとうございました。

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