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今日から始まる読書週間で読書について考える

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やっと電子書籍に慣れてきた私です。

 

今日、10月27日から読書週間が始まりました。

 

と言っても、読書週間ってなんとなく聞いたことがあるようで、でも実際には全然意識していないキャンペーンのような気がします。

 

読書週間とは何なのか、公益財団法人読書推進運動協議会のウェブサイトから引用しましょう。

終戦まもない1947年(昭和22)年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。 そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。
 そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。

 

週間と言っても2週間なんですね。で、「そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し」とありますが、定着してるんでしょうか。そうなんでしょうか。

 

そうなんでしょうか?

 

と、そんなことを言っていても仕方がありませんし、本に関わる自分としてはもっと本が読まれればいいなと思っています。

 

ですが、本でなくてもいいような気もするんですよね。

 

本の形態が多様化してきた現在、読書っていうことも多様化していくんじゃないかと思うんです。

 

これまでは、紙の本を読むことが読書でした。

 

それが電子化することによって、電子書籍でも読書と言えるようになったと思います。そうなると、ブログを読むことと電子書籍を読むことの違いはどこにあるんだろうかと。大して違いがないということであれば、ブログを読むことも読書と言っていいんじゃないか、という意見が出てきてもおかしくはないわけです。

 

また、新聞や雑誌を読むことは、同じ紙の媒体であっても読書とは言いにくいものであったように思います。でも、新聞や雑誌に連載していた記事をまとめて本にすることもあり、コンテンツの面で本との違いを見出すのは困難な部分もあります。

 

 

読書って何なのでしょうか。

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個人的に読書とは「知的好奇心を満たすために、文字またはそれに類するものを読むこと」だと考えています。

 

知的好奇心ってのが重要なところで、夏休みの読書感想文を書くために課題図書を読むのはちょっと違う。押し付けるのではなく、読みたい時に読みたいものを読めば、それが読書なんだと思うんですよね。

 

で、その形態が新聞、雑誌、電子書籍、ブログ、写真集でも何でも、知的好奇心を満たすものであれば読書には変わりないんじゃないかと。コンテンツの形態がどんどん変わってきていますし、読書の形態・概念も変わって然るべきなんじゃないでしょうか。

 

読みたくなったらKindleですぐ読めたり、Googleでコンテンツを検索して読めたり、いい時代になったもんだと思いますよ。

ちなみに、最近Kindleで買って読んで最高に面白かったのはこちら。読みたいと思ったら即買って読めるのが電子書籍のいいところ。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

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なので、知的好奇心をもってこのブログを読んでいただいているのであれば、それも読書の範疇だと思います。自分としては。

 

ということを考えると、読書週間の存在自体は否定しませんが、その役割は変わってきているんじゃないですかね。

 

ちなみに、読書週間に合わせているのかどうかはわかりませんが、神田神保町で「第58回 東京名物・神田古本まつり」が開催されています。

第58回 東京名物神田古本まつり 開催 - BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [2016年10月28日(金)~ 11月6日(日)]

青空古本市や本のチャリティーオークションがあったりして、古本まつりって電子書籍にはない本の楽しみ方ではないでしょうか(と言いながら行ったことがないってのは秘密です)。

 

私からは以上です。本日はありがとうございました。

 

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