ビール時報

富江弘幸(ビールライター)公式サイト

ジャパンタイムズ・京都醸造・ブラッセルズのコラボビール「春の息吹」を一足先にテイスティング

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関係者の私です。

3月14日、ついにコラボビールを飲むときがやってきました。

ついに。

ついにです。

その味について書く前に、名前が決まったのでお知らせしておきましょう。

「春の息吹」です。

京都醸造らしさのあるいい名前だと思ってます。この名前は、ジャパンタイムズブラッセルズ、京都醸造の3社で名前の候補を出して、その中から一般投票で決まったものです。一番多く得票した候補ってことですね。

他の候補は、「三味一体」「三感四温」「三人四脚」でした(タイプミスではありません)。「春の息吹」は唯一コラボ感のない名前だったんですが、決まってみるとこれ一択だったような感じもするので不思議なものです。

で、「春の息吹」、飲んでみました。

春の息吹が口中にあふれる…

場所は内幸町のフィルデジュール。お店に入ると、メニューにありました。「春の息吹」が。

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関係者としては、もうこれだけでテンション上がります。

編集者として初めて本を作ったときの気持ちに似ているかもしれません。自分の名前の入った本そのものが物理的にできたという喜び。誤字脱字はないだろうかという不安。どれだけの人が読んでくれるだろうかという期待。

これ、そのまんまビールに当てはめることができます。

そんな感情を心に抱いたままついに乾杯!

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美しい。見た目もそうなんですが、味わいも美しい。

アロマとしては、そこまで強くはありません。柑橘系の香りとひとまとめにもできますが、よくあるアメリカンIPAのようなグレープフルーツ、オレンジといった香りではなく、確実にみかん香。みかんです。正確に言えばポンカンを使っているのでポンカンの香りなのですが、ポンカンもみかんの仲間。そっち系の香りだと思っていただければ。

口当たりはすっきり。甘味と苦味は控えめです。すっと口の中に入ってきて、飲み込んだ後に酸味が残るんですが、その酸味があることによって、ジューシーさを感じるのです。あ、ポンカンがかすかに残ってる、と。

飲みやすくてどんどん進んでしまう割には、アルコール度数はちょっと高めの6%。飲み過ぎ注意のビールです。普段ビアバーでは3杯くらいしか飲まない自分が、この日は「春の息吹」だけで6杯飲んでしまいました。

料理も何品か注文しても、飲んでばかり、話してばかり(料理はすべて同行者たちがおいしくいただきました)。

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この日は特別に一般のお客さんでも注文できたんですが、おそらく今はもう注文できなくなっていると思います。

正式は販売開始は、3月22日から。ブラッセルズの各店舗へ、ぜひ。

 

ベルギービールの向こう側

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