ワイルドかつファンキーな酸味(トリポーター ワイルドアンドファンキー)
自分にご褒美をあげたがる私です。
みなさんはどうでしょうか。自分にご褒美あげてませんか?
まあしかし、ご褒美といってもちょっとしたこと。「今日は残業頑張ったから、すきやばし次郎でちょっとつまんで帰るか」なんてことはありません。「今日は残業頑張ったからラーメンに煮玉子付けようか」という程度です。
そんな感じでちょっとしたご褒美を自分にあげるのが習慣化してしまい、実は結構散財しているのではないか、という疑問が湧いてくるのですが、他人に厳しく自分に甘い私ですので、そこは華麗にスルーするわけです。
で、今日は何を隠そう誕生日なのですよ。まあ誕生日だったら煮玉子より上等なご褒美をあげてもいいですよね。煮玉子以上、すきやばし次郎未満で。
ということで、時間も限られているので、軽く飲みに行きました。内幸町のフィルデジュール。いつもお世話になっております。
はじめてのトリポーター
いくつかオススメされた中から、こちらをセレクト。
ベルギーのボムブリュワリー「トリポーター ワイルドアンドファンキー」です。恥ずかしながら、ボムブリュワリーのビールは初めて飲みました。
どんなビールかは、輸入元の解説を引用しましょう。
ワイルドアンドファンキーはリンゴと洋ナシのジュースを使い、さらに乳酸菌、ブレタノマイセス酵母、シャンパン酵母を使用した混合発酵による、新しいスタイルのサワービールです。
オリジナルのモルトを2種、食前酒にも最適です。
今までのフルーツビールとはひと味違う、他に類を見ないサワービール。
ラベルがもう何を意味しているのかよくわからず、ワイルドかつファンキーです。こういうラベルは大好き。
で、解説を見ると、ブレタノマイセスを使っているようですね。行くところまで行ってしまったマニアはブレタノマイセスと聞くだけでよだれが出るという、恐ろしい酵母です。ブレタノマイセスという文字を見ただけで「ブレタノが〜、ブレタノが〜」とその名前を何度も口にし、興奮状態に陥るという…。
ウソです。
このブレタノマイセスはいわゆる野生酵母(ワイルドイースト)と呼ばれるもののひとつで、ワイン醸造なんかではあまりよろしくない酵母として嫌われています。基本的にはビール醸造でも好かれてはいませんが、あえて使う醸造方法もあるんです。
このブレタノマイセスの特徴としては、強烈な酸味と複雑な香り。野生って感じの荒々しさもあって、ブレタノ好きのマニアがいるのは本当です。
なので、ワイルドアンドファンキーのワイルドってのは、ブレタノマイセスのことなんでしょうが、ファンキーはシャンパン酵母…ではないでしょうね。たぶん。
何がファンキーなのかはわかりませんが、まあまあ強めの酸味に、軽いフルーティーさもあったり、なかなかイカシテル味わいでした。苦味や甘味はさほど感じられず、酸味で全体をまとめています。
サクッと飲んだところで、ご褒美の時間は終了。帰宅してこんなことを書いている私の生誕祭でありました。